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ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー【その4】「さらば東京!最後の2ヵ月」


PosiBigをご覧のデカメンの皆さま、北海道は札幌ススキノのそばでカフェをやっていますケンケンです!お店の名前はCAFE サーハビー。毎日お客さまに美味しいコーヒーを淹れています。今日はコーヒーの淹れ方をどこで覚えたか?そんなエピソードも登場します。

29才までフリーター、就職、脱サラ、東京から札幌への移住、そしてカフェの開業。その後おかげさまでなんとか8年目を迎えましたが、これまでいろんな事がありました。

この「ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー」では、紆余曲折を経て僕がいかにしてカフェを開いて現在に至ったか、そんな赤裸々なケンケンストーリーを語っています。

今回で第4回目になりますが、会社を辞めた35才無職の僕が、カフェを開業する事を決意し、いよいよ動き出すところまでお話をしました。

■前回までのお話はこちら
ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー【その1】「やりたい事を思いっきりやろうゼ! 」
ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー【その2】「今日で会社辞めます・・・ 」
ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー【その3】「そうだカフェやろう」

今回も文章が多めになっちゃいますが、皆さんと一緒にポジビストを目指すうえで、何かしらのヒントが見いだせればイイなと思っています。

カフェを開業するって決めたけど、知識は一切ありませんでした・・・


5年務めた会社を辞め、17年住んだ東京を離れ、札幌でカフェを開業するぞ!と意気揚々と決意をしましたが、ちょっと待って・・・カフェってどうやって始めたらいいの???

飲食業の経験はほとんどゼロに等しいですし、もう漠然としすぎて何をどうしていいか全く分からない状態でした。こんな雰囲気のお店がいいなとか、美味しいコーヒーを出したいなとか、ライブ演奏もできるお店にしたいなとか、ワクワクしながら考えてたりはしていましたが、具体的にどうすればお店ができるのか?という事は何も知りませんでした。

未経験の超ド素人です。しかも無職。そう言うと無謀な事に聞こえますが、根拠の無い自信とやる気だけは満々でした。新しく何かを始める時の最初の原動力ってソコなんじゃないでしょうか。むしろそれしか無い。手持ちの武器は「根拠の無い自信」「やる気」のたった2枚のカード。そのたった2枚カードで勝負に挑むという決意が大事。

いよいよカフェの開業に向けた準備が始まります!

まず最初に何をしたか?徹底的に調べました。


分からない事は調べればいいんです。そこから毎日、図書館や本屋に行き、カフェや飲食店に開業に関する本を読みまくり、ネットでもいろいろ調べました。

本によっては楽しい感じで書かれているものもあれば、専門用語と数字が並ぶ難しいものなど、いろいろな内容があります。いろんな視点からの本を何冊も読み、気になる内容や大事な所にはメモや付箋をバンバンつけてチェックしていきました。

そうするとだんだんカフェを開業する流れみたいなものが、自分にインプットされていきました。なるほどこんな事を決めないといけないんだとか、こういう契約が必要なんだとか、やるべき事が少しづつ見えてきました。まだまだ頭の中はグチャグチャです。この時点ではまだグチャグチャでいいんです。ですが「カフェ開業に必要な知識」という新たなカードが使えるようになりました。足りない武器は少しづつ増やせばいいんです。

では、グチャグチャな頭の中を整理しましょう。

本やネットで調べまくって自分にインプットした知識を、きちんと整理して組み立てます。まずはエクセルに「やるべき事」を全て箇条書きにします。細かければ細かいほど良いです。

具体的な例をあげると、店名を考える、何案か候補を絞る、店名を決定する、店名のロゴをデザインする、など、店名1つだけでもやるべき事はいくつもあります。おそらく全てを合わせると200項目くらいになったと思います。

かなり省略していますが、こんな感じで箇条書きにします。


ここから少しだけビジネス書っぽい話になっちゃいますが、皆さんのお仕事にも応用できるかなと思い、ちょっと詳しく紹介します。

次にそれぞれの項目を似ているもの同士に分類します。「店名」とか「メニュー試作」とか、大まかにカテゴリー分けします。ちなみに画像はイメージなので内容までじっくり見なくても大丈夫です。


そしてこの大まかに分けたカテゴリーを、カテゴリーごと作業する順番に上から並べて色分けします。例えば「メニュー表を作る」という作業はメニューが決まってないと出来ないので、「メニューの試作」の後に作業することになります。


そしてさらに「やるべき事が」それぞれ何時間くらいの作業量でできるか、数字を入れていきます。僕の場合は1日の作業時間は8時間としました。先ほどの表の中から店名に関するものを例にあげると

店名を考える:4時間
何案か候補を絞る:4時間
店名を決定する:1時間
店名のロゴをデザイン:8時間

といった感じです。そうすると各項目の作業ボリュームと順番が明確になります。

こんな感じです。だんだん整理されてきました。


次に1日の作業時間が8時間以内になるように、エクセルの各項目の右側のマスに色を付けます。だんだんスケジュール表っぽくなってきました。


最後に1日の作業時間が8時間を越さないように、作業の帯を右側にずらしていきます。そうするとスケジュールの完成です!こんな感じ。


このスケジュールってのがとても大事なんです。これによって「やるべき事」「かかる期間」が明確になります。そして一番の肝は「今日やる事が明確になる」という事です。

やる事がいっぱいあったり、頭の中がグチャグチャだったりすると、今何をすべきなのか分からなくなる事が多々あります。一番最初にじっくり整理をしてスケジュールを立てることで、今日やる事を明確に出来ます。つまり、それ以外の事は今日やらなくてもイイんです。

じっくりと、確実に、焦らずに、明確に、安心して、今日の作業に専念できるんじゃないでしょうか。

ぜひ皆さんも応用してみてください。

このスケジュール管理は僕がサラリーマンだった頃にさんざんやってきた事でした。この時も、前の仕事にとても感謝しました。

東京にはあと2ヵ月しかいられない!!


ちょっとビジネス書っぽい話になってしまいましたが、最初に作業とスケジュールを明確にするのはとても大事だと思います。大きな計画やプロジェクトなら、なおさらです。

スケジュールを出すことで知りたかった事がもう1つありました。実はこれが一番の問題でした。

貯金がいつ無くなるのか!

そうです、この時の僕は無職なので収入が無いんです。幸いにサラリーマンだったころの貯金が幾らかありました。

本やネットでいろいろ調べた時に、カフェの開業にはいくら掛かるのか、これもザックリと算出していました。金額面の話はかなりのボリュームになりそうなので別の機会に赤裸々にお話しします。

ようは簡単に言うとこういう事です。

貯金 - 開業資金 = 残りの生活費
生活費がゼロになる時はいつか!
いつまでにオープンしないといけないか!

カフェのオープンに掛かる時間、開業資金、その間の生活費、などを貯金額から逆算したところ・・・

5月に札幌に引っ越し
9月にカフェをオープン
(2009年3月現在)

という結果になりました!!
この時点で3月。約6ヵ月でカフェをオープンしないと貯金も収入もゼロになりゲームオーバーです・・・。

なかなかヤバイぞこれは・・・
ちょっと焦りましたけど、やる気は満々です!

最初にスケジュールをまとめる事で、いつまでにカフェをオープンしないといけないかという、リミットを明確にしたかったんです。

最後の2ヵ月、東京で何をしたか?


というわけで突然の「東京残り2ヵ月宣言」がなされたわけですが、本格的な準備はやっぱり札幌に移住した後じゃないと出来ないので、今できる事をやろうと思いました。お店のコンセプトを考えたり、自宅で試作をしたり、札幌への引っ越しの準備をしたり、まぁやることはいっぱいありました。

でも一番大事にしたのは「今東京でしかできない事をやろう」という事でした。

残り2ヵ月、今、東京でしかできない事。札幌に移住してもう8年が経ちますが、今思うとほんと東京ってところは何でもありますね。人もいっぱいいますし。そんな東京で最後に集中的にやった事が2つありました。

超カフェ巡り


とあるカフェ開業本にこんな事が書いてありました。

”いろんなカフェに行って、入って5分で、気になった事をなんでも、なるべくたくさん箇条書きにしてください。それがそのお店の特徴です。”


普段カフェには行ってはいましたが、東京にいるうちに「東京にあるカフェにたくさん行こう。いろんなカフェを体感しておこう」と思い、1日に2~4軒のペースでいろんなカフェに行きました。

お店に入って5分間、気づいたことを箇条書きに書きまくります。この壁の風合いがイイなとか、メニューブックのデザインが面白いなとか、照明がどうもギラギラしすぎるなとか、床板がデコボコしていて落ち着かないなとか、良い所も悪い所も書き溜めるようにしました。

そうやっていろんなカフェを巡り箇条書きにしたメモが、後々とても参考になりました。そして何よりもいろんなカフェで実際に体感した雰囲気と、そのときの記憶が、感覚的にとても役に立った気がします。実際に体験しないと分からない事もありますからね。デカメンなので体で覚えます。

この超カフェ巡りが最後に東京でやった事の1つ目。

コーヒースクールでコーヒーの淹れ方を学ぶ。


そしてもう1つが、短期のコーヒースクールに通ってコーヒーの淹れ方を学ぶ事でした。

コーヒーは昔から好きで自宅でも淹れていたんですが、お店で出すコーヒーは常に変わらない味にしないといけないので、これはきちんと誰かに学ばないとダメだなと思いました。ネットでいろいろ調べてみると、ちょうど札幌に引っ越しをする直前に、キーコーヒーで約1か月間の短期コーヒースクールがあるのを見つけ、さっそく申し込みをしました。

コーヒー豆の種類、焙煎方法、そして一定の味にする淹れ方など、短期間でしたが学びたかった事が学べました。その後自宅でも何度も何度も習った淹れ方でコーヒーを淹れる練習をしました。

授業中に焙煎する前のコーヒーの生豆が10粒づつほど配られ、「焙煎する前はこんな状態なんですよ」という内容の授業がありました。その時に配られたコーヒーの生豆は、記念に店内に飾ってあります。


そしてCAFE サーハビーでは今もなお、この時に学んだ淹れ方で、丁寧にコーヒーを淹れています。

不安でいっぱいな時は、とにかく動く!


仕事を辞めてからの2ヶ月間、不安はありました。初めての札幌暮らし、初めてのお店造り。初めての事だらけでした。

不安でいっぱいな時、そんな時にはとにかく動いてみるようにしています。動けば動くほど、いろんな新しい発見があります。やみくもに動くのではなく、きちんと考えて動く。どう動くか考えてから順序立てて動く。

動いている時って、たとえ不安な気持ちがあったとしても、オレ今がんばって動いてるな!という気持ちを感じることができるので、きちんと前を向くことができるのだと思います。不安だからこそ動く。そうすれば不安だってバネになるんです。

今日やれる事はたったこれだけだけど、やればやるほどゴールに近づく。その少しづつの積み重ねを感じながら前に向かって動く。

そんな動き方ができるのが、僕らの目指すポジビスト(ポジティブでビッグな人)なのではないでしょうか。

さらば東京!


17年住んだ東京での生活もいよいよ終わりを迎えようとしています。残された2ヵ月の間で、いろんなカフェに行き、コーヒーの淹れ方も学びました。その合間をぬって札幌で住む新しい部屋も決めました。あとは札幌に行くだけです。

思えば東京ではいろんな事がありました。18才で上京して35才まで、若くて多感な時期を東京で暮らしました。ローリングストーンズのライブも何回も観に行きました。大切な友達もいます。

引っ越しの当日、部屋の荷造りも済み、引っ越し業者が来て荷物を運び出していきます。僕もTシャツと首にタオルを巻いて荷物を運ぶのを手伝いました。何も無い広い部屋。僕の人生の「東京編」が終わり、新たに次の「札幌編」がいよいよ本当に始まるんだな、とそんな事を噛みしめながら・・・

あ!ひとつ忘れた事があるぞ!最後の最後に思い出しました。その日の着替えも全て、引っ越しのトラックに積んじゃってました!あやうくTシャツとスウェットパンツで札幌に行くところでした・・・(←実話)

いよいよ舞台は札幌に移ります!


「ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー」は今回で第4回目。フリーター、就職、脱サラ、そして札幌への移住。東京編が終わり、いよいよ舞台は札幌に移り次回からは「札幌編」が始まります!

初めて住む札幌、初めてのお店造り。そんな札幌で何が起こるのか!?それはまた次の機会に・・・。

お店の名前はCAFE サーハビー。その誕生のストーリー。皆さんがポジビストになるための、ささやかな踏み台になればなと思っています。


次回予告
「今日から札幌市民です(仮)」の巻
へのつっぱりはいらんですよ


【CAFE サーハビー】
〒060-0063
北海道札幌市中央区南3条西6丁目和光ビル2F
12:00~24:00(金土祝前26:00)/ランチタイム 12:00~15:00
日曜定休
URL:http://cafe-sahabi.com/

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