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世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ!(アメリカ:ちょっとマイナーなロック編)

皆さまお疲れ様です! 最近、海外旅行資金を貯めるべく夜勤のバイトを始めたのですが、明け方に発生する異常な食欲のおかげでエンゲル係数が急上昇! 本末転倒な日々を送っている新米ライター・新井です!!


夜勤明けの僕が朝からカツ丼を頬張りつつ書き上げたコラム『世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ!(アメリカ:ロック編)』はご覧いただけましたでしょうか? ロック好きならばお馴染みの有名バンドを中心にピックアップしてみたのですが、実は僕、ちょっとマイナーな“知る人ぞ知る”系のUSインディーロックも大好物でして……。というわけで第2回では、PosiBig編集部がオススメする“デカメンミュージシャン(アメリカ:ちょっとマイナーなロック編)”をお届けします!

例えば、音楽好きな女性とロック談義で盛り上がっちゃった……なんて時に「このバンドも好きなんじゃない?」ってな感じでさりげなくオススメしたら、ちょっとステージの違う音楽ツウとして一目置かれること間違いなしですよ! 多分!!


Modest Mouse(モデスト・マウス)

まず最初はワシントン州イサクアで結成されたロックバンド、「Modest Mouse(モデスト・マウス)」。現在はオレゴン州ポートランドに自らのスタジオを構え、バンドと自主レーベルの活動拠点としています。



シンプルな3ピース(+サポートギター)編成で活動を開始したモデスト・マウスは、アイザック・ブロックのひとクセもふたクセもあるヴォーカルスタイルと独特のギターサウンド、それを支えるタイトかつヤンチャなリズム隊が、尖ったセンスを持つリスナーの耳に留まり、じわじわと人気を獲得していきました。

地元のインディーレーベルからアルバムをリリースしていた活動初期から米カレッジチャート上位の常連だった彼らですが、メジャー移籍後2枚目のアルバム『Good News for People Who Love Bad News』が、なんとグラミー賞の「ベスト・オルタナティブ・アルバム」にノミネート! アメリカ北西部の田舎町で結成されたバンドが、いきなり国民的ロックスターになってしまったのです。



とはいえ長年ドサ回り的ツアーを重ね、常にマイペースを貫いてきたモデスト・マウスに“成り上がりセレブ感”は皆無。6~7人編成でライブを行う大所帯バンドに進化こそしたものの、今もポートランドでのんびりとレコーディングしたり、時には何か月もワールドツアーに出かけたりと、理想的なバンド活動を続けているようです。

ちなみにデカメン度としてはフロントマンのアイザックがイイ感じのムッチリ具合なのですが、本人は少し気にしているようなのでイジらないであげてください!



Band of Horses(バンド・オブ・ホーセズ)

2004年に米シアトルで結成された「Band of Horses(バンド・オブ・ホーセズ)」(以下、BOH)は、06年に名門インディレーベル<Sub Pop>から華々しくアルバムデビュー。素朴ながらも壮大なアンサンブルを聴かせるどっしりとしたサウンドと繊細かつ伸びやかなヴォーカルで多くのリスナーの心を掴み、あっという間にアメリカを代表する“唄心バンド”となりました。


日本ではいまだに知名度が低すぎて悲しくなりますが、アルバムをリリースすれば全米チャートのTOP10に当然のようにランクインし、欧州のチャートでも上位に食い込む人気ぶり。うるさいロックは苦手……という人も、フォークソングしか聴かないという保守派も、とにかくスケールの大きな音楽が聴きたいというドラマチックなアナタにもオススメできる、非常に懐の広いバンドなのです!



フロントマンのベン・ブライドウェルが長身痩躯なのでシュッとした印象の強いBOHですが、ドラムのクレイトン・バレットとギター/鍵盤のライアン・モンローはどっしりとしたデカメン……かつ見事なヒゲメン! 木こりのような優しげな風貌とがっつり彫られたタトゥーが何ともクールで、シャツやデニム中心のファッションもデカメンの普段着コーディネートのお手本と言えるでしょう。う~ん、渋い!



Les Savy Fav(レ・サヴィ・ファヴ)

フランス語(風なだけで意味は無いらしい)な名前を持つ「Les Savy Fav(レ・サヴィ・ファヴ)」は、米ニューヨークで長年活動してきたベテラン・アートパンクバンド。そのタイトでソリッドなサウンドは非常にクールですが、やはり何といってもヴォーカルのティム・ハリントンの強烈な個性が一番のウリでしょう。


一度見たら忘れられないライブパフォーマンスにも定評のある彼ら(というかティム)は、ハッスルしすぎてライブハウスやフェス会場を汚したり破壊することもしばしば。会場関係者からしてみれば単なる迷惑行為なのですが、その様子がなんだかモタモタ・ドタバタしているものだから、どうにも憎みきれないというお得なキャラなのです。



00年初頭のディスコパンクブームの際にはかなり注目を集めた彼らですが、ここ数年はとんと音沙汰なし。エレクトロ~ポストハードコアまで内包した音楽性は初見でも盛り上がれること間違いなしなので、ぜひ再来日して日本の退屈な夏フェスで大暴れしてほしいものですね~。



Aqueduct(アクーダクト)

米オクラホマ出身のデイヴィッド・テリーによるワン(デカ)マン・プロジェクト、「Aqueduct(アクーダクト)」はご存知でしょうか? まあ知らないですよね! というか、日本でしっかり紹介されることすら初めてかもしれません。なんか急に責任を感じてきました……。


ご覧のとおり重心低めの長髪デカメン、デイブが鍵盤をバシバシ弾き倒しつつグッドメロディを歌い上げるというのが、アクーダクトの基本スタイル。ライブではリズム隊をサポートに迎えることが多いようですが、別にバンド編成じゃなくてもよくね……? と思ってしまうほどの地味さは逆にスゴい! なんか会社の同僚たちで結成した余興バンドみたいな雰囲気ですよね。


そんなアクーダクトではありますが、あの“デスキャブ”ことDEATH CAB FOR CUTIEがメジャー移籍前に所属していた米シアトルの優良インディーレーベル<Barsuk Records>から4枚のアルバムをリリースしている実力派。デイブの音楽センスはシアトルでかなり有名らしく、バンド活動とは別に個人で音楽イベントに招かれることも多いみたいです。彼が生のピアノで弾き語ると、これまた情緒倍増で素晴らしい~!


00年代初頭にUSインディーものを聴きあさっていたようなコアなリスナーでなければ、完全にスルーしているであろうアクーダクト。もちろん今聴いてもグッドメロディは健在なので、甘すぎない歌モノに飢えているなんて方は、ぜひチェックしてみてください! ただし、デイブのもっさりした見た目はナード臭MAXなのでマネしないように!!

Aqueduct - "Legend of Kage" (Official Music Video) from Pony Canyon on Vimeo.


Jeff Hanson(ジェフ・ハンソン)

1978年に米ミルウォーキーに生まれた「Jeff Hanson(ジェフ・ハンソン)」は、まるで少女のように透き通った歌声を持つSSW。デカメンなのに少女……? そう、その奇跡の歌声はジェフが持って生まれた才能の一つであり、何物にも代えがたい大きな魅力なのです。



4才からギターを弾きはじめ、13才の時にはすでに自身のバンドを組んでいたという早熟なジェフ。米ポートランドの有名インディーレーベル<Kill Rock Stars>に送ったデモテープだけで契約を勝ち取った……なんて逸話が物語るように、彼の瑞々しい声には抗いがたい魔力があるのでしょう。

ジェフのソロデビューアルバムとセルフタイトルの2ndアルバムは日本盤もリリースされており、じわじわとロングセラーを続けているようですが、彼の生の歌声を聴くことはもう二度と叶いません。なぜなら彼は、2009年に不慮の事故で亡くなってしまったのです。まだ31歳という若さで……。



だから僕は、彼が遺した作品を少しでも多くのリスナーに届けたい! 繊細ながらもスッと芯の通った、透明度100%のピュアな歌声をぜひ聴いてみてください。ふとした瞬間になぜか聴きたくなる、この先何十年も聴き続けられる大切なアーティストの一人に、きっとなってくれることでしょう。



……と、ちょっと湿っぽくなってしまいましたが、次回はアメリカの“デカメン・ヒップホップ”のアーティストたちを紹介する予定です! おそらく重低音の効いたテンション高めの内容になると思うので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。デカい(でもオシャレな)ラッパーばかりを時代別にどっさり紹介しますよ~~!!

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