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世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ!(アメリカ:ヒップホップ編3)

みなさまお疲れ様です!
デカメン界における「誰が何と言おうと10月一杯までは夏」(?)というスローガンをお茶の間に浸透させようと目論んでいる新米ライター、新井です!(寒いです。)


さて、これまでベテラン勢を中心にご紹介してきた「米ヒップホップ編」。今回は米南部、特にアトランタを中心に今もっとも盛り上がっている“トラップ”シーンで活躍するデカメンをピックアップしました!

もともと“ドラッグの密売場所”という物騒な意味を持つトラップですが、その名のとおりイケないクスリからインスパイアされて生まれたスタイル……というのが定説。しかし、今やヒップホップの最新トレンドとして「来年のグラミー賞をトラップのアーティストが席巻するのでは?」なんて言われているほど、世界中で支持を得ているジャンルでもあります。

約10年前に主流だったラッパー=マッチョ路線は影を潜め、近年は痩身のラッパーが人気を集めているものの、コッテリしたローカルフードで有名な南部が震源地だけに、もちろんトラップ界にもぽっちゃり人材は豊富! 発祥の地でもあるフライドチキンやポークのBBQはもちろん、オクラのフライとかガンボスープもヨダレものの美味しさですよね~。

というわけで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのトラップ系デカメンをざっと紹介しちゃいます!

■世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ!シリーズ
アメリカ:ロック編
アメリカ:ちょっとマイナーなロック編
アメリカ:ヒップホップ編1
アメリカ:ヒップホップ編2

I Love Makonnen(アイラヴマコーネン)

人材が豊富! なんて意気込んではみたものの、やはりほとんどの人気ラッパーがスラッとしたスタイルをキープしているファッショニスタばかり……。そんな中でもぽちゃ系ルックスの愛らしさと今風のファッションセンスでキラリと光るのが、アトランタを拠点に活動するシンガー/ラッパーのアイラヴマコーネンくんです。



ちょっと風変わりな名を持つマコーネンくんですが、イケイケ・キレキレなラッパーが多いイカツい南部シーンではちょっと異色の存在。その見た目からは想像できないメロディアスなラップが評判を呼び、あのマイリー・サイラスなどセレブにプッシュされたことで一気に注目を集めるようになります。



やがてドレイクからのラブコールを受けてリリースしたコラボ曲が大ヒット! 一躍スターの仲間入りを果たしたのでした。ゲイであることをカミングアウトし、アーティストとしても人間としても一回り成長したマコーネンくん。今後の活躍に要注目……と言いたいところですが、残念ながら最近急激なダイエットに成功してしまったので減点対象です!



Peewee Longway(ピーウィー・ロングウェイ)

しかし同じくアトランタ出身のピーウィー・ロングウェイ(33歳)は、いきなりダイエットしたりはしないでしょう。「ヒップホップ編1」でもご紹介したグッチ・メイン(トラップを流行らせた立役者の一人)が率いるクルーに所属するピーウィーは、オラオラ系の超やんちゃラッパーであり、身長152センチという超ミニマム級の伊達男です。



食いたいときに食って飲みたいときに飲んで、吸いたいときに吸う! なんて言ってそうなサグいルックスのピーウィーですが、実はアトランタ屈指の実力の持ち主。同郷の人気ラッパーであるヤング・サグとのコラボ曲をきっかけに注目を集め、その後もコンスタントにミックステープをリリースし着実に名を広めてきました。



自分のキャラを100%理解して自信満々に振る舞うぽっちゃり男子ピーウィーは、なんだか超カッコよく見えてくるから不思議。見た目のキャッチーさもプロ意識もハイレベルな彼は、トラップ界の出川哲朗と言うべきリアルガチな存在です。



Blac Youngsta(ブラック・ヤングスタ)

テネシー州メンフィス出身のブラック・ヤングスタは、愛嬌のあるルックスとむちむち系スタイルが特徴のデカメン。しかし、ひとたびラップのことになると、揉めごと起こしまくりの問題児なのです!


ヘッズのあいだでは「かわいい」とすら言われているブラック・ヤングスタ。確かに得意技の寄り目でフザケている動画をアップしたりとお茶目なところはあるのですが、ここ最近では敵対する地元ラッパーを銃撃した容疑で逮捕され、釈放されるや「俺は無罪だ!」という反撃ソングをリリースし、ミュージックビデオまで公開しました。



実際事件にかかわったと思しき怪しい証拠もあがっているようなのだが、それでも“超ワル”なイメージに偏らないのは、持ち前のトホホキャラのおかげでしょう。自分の銀行口座から大量の現金を引き出して高級車を買いに行こうとしたところ、詐欺の犯人と間違われて警察に逮捕されてしまった……というウソのようなエピソードカードなど、まさに“持ってる”男と言わざるを得ません。



Mike Will Made-It(マイク・ウィル・メイド・イット)

最後にご紹介したいのはラッパーではなく、トラップ界に欠かせない影の主役、ビートメイカー/プロデューサーのマイク・ウィル・メイド・イット! サウンドの要となる存在であり、ラッパーと同じくらい稼いでいる超売れっ子のデカメン・プロデューサーです。





10代の頃にグッチ・メインと出会ったことで、その後の人生が変わったというマイク・ウィル。その後は多くのアトランタ勢のトラックを手がけ、徐々に大物アーティストからもプロデュースを依頼されるようになります。そしてトントン拍子で出世してゆき、ビヨンセやマイリー・サイラス、リアーナと仕事するヒット請負人になったのでした。



日本ではプロデューサーの名前のほうが歌い手よりも前に来るなんて小室哲哉くらいのものでしょうか。地方都市でしこしことビートを作っていた男子が一躍スターになってしまうのですから、これぞアメリカンドリームって感じですよね!




さて、今回は南部に絞ってデカメンをご紹介しましたが、次回はどうしましょう? 白人ラッパーに絞るもよし、ヨーロッパに目を向けるもよし、まだ取り上げていないロック系アーティストを探してみるもよし……ひとまずデカメンリサーチ期間ということで、次回をお楽しみに!