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【デブの楽ちん珍し旅 Destino doce】SUNQパスで九州を縦横無尽!(後編)

おデブはなるべく出歩きたくない。仮に外出しても疲れるので歩くのは嫌だし、暑いので人ごみも嫌だ。趣味で出歩く場合を除いては。あまねくおデブがそうだとは言わないが、少なくとも記者はそうだ。

第12回目は3連載でSUNQパスの旅をお伝えする。その後編。

■前編・中編はこちら
【デブの楽ちん珍し旅 Destino diez】SUNQパスで九州を縦横無尽!(前編)
【デブの楽ちん珍し旅 Destino once】SUNQパスで九州を縦横無尽!(中編)

SUNQパス4日目(最終日)


大分から乗車した鹿児島行きの夜行バスで鹿児島中央駅に到着した。
大分バスの日野セレガ・西日本車体工業製の希少な若干古いバスだが、車内には100ボルトタップを増設して乗客の便を図っていたのは好感が持てる。


朝食は駅前のファミリーレストラン「ジョイフル」で。
ジョイフルは九州発のレストランだが、値段が安い。首都圏にもいくつか店舗はあるが、モーニングメニューはドリンクバーがついてほぼ500円以下。しかも24時間注文できるモーニングというのは珍しい。ちょっとだけ食べたいときや夜食にも利用できるように24時間提供しているのだろう。寝起きの体にはこれくらいがちょうどよい。もちろん、ガッツリ食べたければ通常メニューも注文可能だ。それでも安い。


再度宮崎行きの高速バスに乗り込む。前回は宮崎交通だったが、この便は南国交通の担当。


宮崎では駅にも停車するが、宮崎交通のバスターミナルである宮交シティで下車。ここはバスターミナルと商業施設が一緒になったもので、長時間の乗り継ぎ待ちでもショッピングや食事、休憩が1か所でできるのは歩きたくない記者にはありがたい。


大分行きのバスは大分バスの担当。東九州道を日豊本線沿いに大分を目指す。


東九州道は2車線区間が多く、無料開放している区間も多い。したがってパーキングエリアもなく、休息はインターチェンジを出て道の駅でするという珍しいケース。
延岡市の道の駅で1回だけ休憩する。


大分で北九州行きの高速バスに乗り継いで、小倉に到着。これでSUNQパスの旅4日間は終了だ。
ちなみに、4日目の最後を夜行便にすると5日目の早朝下車するまでSUNQパスは有効なので、最大限使い倒したい場合はパスが切れる場所を考慮して夜行便を選択したい。

なお、SUNQパスが使用できる夜行便が運行している区間は福岡-鹿児島と大分-鹿児島の2路線だ。ただし曜日限定で運行している福岡-延岡・宮崎線の夜行は追加でSUNQパス利用券を購入する必要がある。

番外編・北九州の味


北九州の味といえば焼きカレーにとんこつラーメンに明太子。かもしれないが、地元の人に親しまれている味を紹介しよう。

銀河のチャンポンは北九州市八幡西区にあるなかなか豪快なお店だ。元はJR八幡駅前にあるビジネスホテルの名物ちゃんぽんだったのだが、移転して現在の場所にちゃんぽんだけの店がある。場所は鹿児島本線黒崎駅または折尾駅から西鉄バス北九州で永犬丸四丁目(えいのまる)バス停下車で目の前。


基本はちゃんぽんと焼きそば。「カツのせ」「めんの多い」等の明快なメニューだ。ここでいうカツとはいわゆる「から揚げ」のこと。とんかつバージョンもある。量は多いので覚悟して注文すること。


長崎のちゃんぽんとは違い、ガッツリこってりという感じの塩味系のスープ。


ドカーンと乗ったから揚げはその場で作っているので、やけど注意だ。


続いて紹介するのは「くろがね」ブランド。くろがねとは「鉄」の別称。つまり、八幡製鉄所工員の体力増進、カロリー補給のために開発されたかなり古くからある北九州の味だ。
北九州市内であれば、西鉄系のスーパーで購入できるほかお土産店でもある程度は購入可能。新幹線の小倉駅にもあるにはあるが、お土産用の小さいサイズのセットしかなかった。


こちらが「くろがね羊羹」。味のバリエーションは様々だが、とにかくでかくて濃くて、カロリー十分。さすがは製鉄工員仕様だ。


こちらは「くろがね堅パン」。パンという名称ではあるが、その堅さといったら想像を絶する。
これも工員の健康増進や、近代ではあごの力を強めるために子供のころからよく食べていたもので、食べると甘くておいしい。やはりカロリーは十分だ。堅くて食べきるには相当な時間が必要なので注意。羊羹とともに非常食として利用できる。


帰りは北九州空港までバスで移動。ただしこの時点ではSUNQパスは期限切れで使用できないので運賃を払って乗車した。スイカでもパスモでも乗車可能だ。


北九州空港は福岡のような大空港ではないのでターミナルビルはすいている。ゆっくり土産物店を見ていると、くろがねブランドはフルバージョンが置いてあった。
また、前編で紹介した誉の陣太鼓もあった。つまり、北九州空港で九州島内のたいていの土産品はそろってしまうというオチであった。


北九州空港は国際線も飛ぶ空港なので、外国のLCCも飛来する。送迎デッキには足湯もあり、100円で楽しむことができる。早めに到着してお土産を買って、足湯で旅の疲れをいやしてから搭乗するとよい。


これで九州とはお別れ。一路羽田を目指して離陸した。
福岡発の便と違い、北九州発は瀬戸内海上を飛ぶので、晴れていれば山口宇部、神戸、関西、中部の各空港が目視できて楽しい航路であることも付記しておく。

SUNQパスは全九州・下関版4日間用で14000円。1日程度で元が取れてしまう素晴らしい企画乗車券だ。ちょっとした観光地までの足にも路線バスが使えるので至れり尽くせりの切符ともいえる。美味しいものが安い九州でたくさん食べて消費して、地震や豪雨で受難が続く九州を「食べること」で応援してみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影