life

世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ! (ベーシスト編)

先日、ひさしぶりに履いたズボンで編集会議に参加したら見事に股がパッカリと裂け、その場から動けなくなった新米ライター、新井です!


某駅のホームでギターバッグを担いだバンドマンを見かけたんですが、手元を見ると右手の親指を立ててベシベシと自分の太ももを叩いていたんです。「彼、ベーシストなんだな」と感心しつつ、たまたまそのとき自分が聴いていた曲がレッチリの『BY THE WAY』だったため、バッキバキのベースラインに胃袋が刺激されてしまい、すぐさまスマホで最寄りのラーメン屋さんをさがしちゃいましたよ!

ベースといえば中学生の頃、「男たるものギターより渋くてタフなベースを選べ!」と近所の楽器屋の店員さんに一喝されましたが、社会に出てそれなりに修羅場も越えてきた今、やっとその言葉の意味がわかった気がします、多分。

ということで今回の『世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ!』は、音もボディも迫力満点の、ベーシストたちをご紹介します!

ぽっちゃりベーシスト1.Robert Trujillo(ロバート・トゥルージロ)

まず最初に紹介するのは、ロバート・トゥルージロです。ぽっちゃりというよりは、まるでアメコミのキャラクターのような超逆三角形のガチムチ体型が印象的なトゥルージロ。2003年に伝説的ヘヴィメタルバンド・METALLICA(メタリカ)に加入したことが、音楽メディアで大きく報じられました。

トゥルージロは80年代後半に米スラッシュ系ハードコアバンド・Suicidal Tendencies(スイサイダル・テンデンシーズ)に加入。その後90年代前半までがスイサイダルのピーク期だったと言われるほどバンドに貢献します。そして、スイサイダルの大黒柱であるマイク・ミューアと共にサイドプロジェクト、Infectious Grooves(インフェクシャス・グルーヴス)でも活動。得意のスラップ奏法が光るファンクなハードコアサウンドで人気を博し、やがてメタリカの3人目のベーシストとして抜擢されることとなるのです。


黒々とした見事な長髪を振り乱し、超アグレッシブなパフォーマンスを披露するトゥルージロ。メタリカ加入後はファンキーなプレイスタイルも控えめになりましたが、まるで力士のような大股開き姿勢から繰り出される5弦べースのバッキバキな低音は、メタリカの古参ファンも認めざるを得ない魅力にあふれています。



ぽっちゃりベーシスト2.Thundercat(サンダーキャット)

サンダーキャットは、米カリフォルニア州ロサンゼルス出身のベーシスト。彼は、本名のステファン・ブルーナー名義では音楽プロデューサーとして活動していますが、いまや“サンダーキャット”としてアーティスト活動でも大きな成功を収めています。


いわゆる“音楽一家”の次男として生まれた彼は、ドラマーの父と兄を持ち、幼少期からベースを演奏していたとのこと。16歳で兄のロナルド・ブルーナーJr.と共にスイサイダル・テンデンシーズへ加入する一方で、セッション・ミュージシャンとして腕を磨いていきました。


とても弾きにくそうなオリジナルの6弦ベースを駆使した即興性の高い音楽は、ジャンルを問わずディープな音楽ファンからの支持を集めています。それにしても、うるさいハードコアなのに多くの才能を輩出しているスイサイダルは、よほど懐が広いバンドなのでしょうね……。


2015年にはアメリカを代表するラッパーとなったケンドリック・ラマーの楽曲「These Walls」に客演し、なんとグラミー賞「最優秀ラップ/ソング・コラボレーション賞」を受賞! その知名度を一気に押し上げました。
そして2017年、自身の3rdアルバム『Drunk』を発表。サンダーキャットが尊敬するケニー・ロギンスやマイケル・マクドナルドなど、豪華アーティストが参加しています。


ぽっちゃりベーシスト3.Anthony Claiborne Jackson(アンソニー・クレイボーン・ジャクソン)

アンソニー・クレイボーン・ジャクソンは、米ニューヨーク出身のベース奏者。すでにベース界の重鎮と呼ばれている彼は、有名ジャズギタリストに音学理論を学んだ本格派です。

また、様々な日本人アーティストともレコーディングやセッションを行うなど、世界中からリスペクトされている熟練ミュージシャンなのです。


6弦ベース(本人は「コントラバスギター」と呼んでいる)がトレードマークとなっているアンソニーは、30年以上のキャリアを持つベテラン。これまで数え切れないほどのセッションに参加していますが、まず最初にどの作品を聴くのがオススメなの? と悩む必要はありません。なぜなら、どの作品でももれなく彼の雄弁なベースを堪能することができるからです!



ぽっちゃりベーシスト4.Fieldy(フィールディ)/Reginald Arvizu(レジナルド・アーヴィッツ)

90年代後半に世界的なミクスチャーロック・ムーブメントを巻き起こしたモダンヘヴィロックバンド・Korn(コーン)のベーシスト、フィールディも、かなり絵になるデカメンです。


ダボダボのストリートファッション、編んだアゴヒゲ、腕を覆う刺青……そして過剰に低く構えたベースと独特なスラップ奏法……全てがインパクト大なフィールディは、個性的なメンバーばかりのKornの中でも特に目立っていますよね。


彼のサウンドは、ビシバシと鳴らすスラップに、わざと音をミュートさせるゴーストノートという奏法を織り交ぜた“バキバキ音”が特徴。低音だけではない存在感に衝撃を受けた当時のバンドキッズたちが、こぞって真似しようと練習に励んだとか。そんなフィールディは自身のユニット、その名も“Fieldy's Dreams(フィールディズ・ドリームス)”でラッパーとしても一時期活動していましたが、こちらはすでに黒歴史になっている感も……。


いかがだったでしょうか? 一般的には“渋め”と思われがちなベースですが、その重低音にはポジビッグなボディがピッタリ! 実際、体の大きさが出音の太さに関係するという説もあり、そういう意味でも今回紹介したベーシストたちは才能に恵まれたと言えるでしょう。

もし「ギターとボーカルは、なんかモテそう!」という理由で担当楽器を決めようとしている初心者(デカ)バンドマンの方がいたら、ぜひベースも候補に入れてみては?

ということで、次回の『世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ!』もお楽しみに!

サカゼン通販バナー