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ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー【その7】「あの~テナント物件を探してるんですが・・・」


PosiBigをご覧のデカメンの皆さま、北海道は札幌ススキノのそばでカフェをやっていますケンケンです!お店の名前はCAFE サーハビー。久々にDJをやることになりまして、パソコンの設定や練習で悪戦苦闘中です・・・。お店ではDJ機材をいつでもすぐに使えるようにしてあります。

お客さん「ちょっとDJやってもいいですか?」
ケンケン「どうぞ、どうぞ」

そんな気軽に遊べる場所にしたかったんです。

この「ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー」では、僕がどのようにしてカフェを開いて現在に至ったか、そんな赤裸々なケンケンストーリーを語っています。29才までフリーター、就職、脱サラ、東京から札幌への移住を経て、カフェのオープンに向けて準備を始めるところまでお話をしました。

■前回までのお話はこちら
【その1】「やりたい事を思いっきりやろうゼ! 」
【その2】「今日で会社辞めます・・・ 」
【その3】「そうだカフェやろう」
【その4】「さらば東京!最後の2ヵ月」
【その5】「今日から札幌市民です」
【その6】「で、どんなカフェにする?」

今回も皆さんと一緒にポジビストを目指すうえで、何かしらのヒントが見いだせればイイなと思っています。

どんなテナント物件を借りようか?


何ヵ月もかけてずっと考えていたお店のコンセプトも決まり、次はいよいよ物件を探します!店舗用の物件なので、テナント物件というやつですね。

アパートやマンションなどの住居用の物件は、これまでも契約した事は何度もあるのですが、店舗用のテナント物件はもちろん初めてです。お店のコンセプトに基づいて希望する条件を整理してみました。

業種:カフェ
坪数:25坪~30坪
場所:街の中心部
家賃:¥200,000 前後
ターゲット:20代~30代の男女

だいたいこんな条件。スケジュール的に1ヵ月で物件を決めないと間に合いません。さんざん読んだカフェ開業本によると、物件探しは最低でも半年は掛けなさいと書いてあります。でもそんな時間の猶予は無い・・・。なにがなんでも限られた1ヵ月間で見つけてやろうと思ってました。

これまでは札幌の街を探索したり、お店のコンセプトを考えたり、資料を作ったり、自分だけで完結する事でした。それがいよいよ物件探しとなると、不動産屋も絡んできますし、いずれは大家さんなんかも絡んできます。ここまでくると一気に現実味を帯びてきて、不安と期待でドキドキでした。

まずは軽くネットで探してみよう


まずは手始めに、どんな感じの物件が、どれくらいの数あるのかをネットで調べてみることにしました。検索をすると、まーーーーーたくさんある!広いのも狭いのも、家賃が高いのも安いのもザックザク出てきます。以前から何となく見てはいましたが、ここでは特に家賃の相場をチェックしてみました。

不動産サイトは物件の写真もいっぱい載っているところが便利ですよね。内装がまるまる残ってる物件もあれば、コンクリートむき出しの何も無い物件や、オフィスっぽい物件などがあって、住居物件を探すのとはぜんぜん感覚が違うんだなと思いました。まぁでも、なにせ良さそうな物件は家賃が高い!

ネットを使っていろいろなテナント物件を見てきたものの、いっぱいありすぎて、いまいちピンときません・・・。でも、こんなにいっぱい物件があるなら、限られた1ヵ月という期間で必ずや良い物件に出会うはず!という根拠のない希望は、これまでよりも大きくなりました!

不動産屋に行ってみよう!


ネットでサラサラーっと物件を見てみましたが、やっぱり実物を見てみないと分かりません。不動産屋に行って、いろんな物件をたくさん見せてもらい、テナント物件の感覚を体にインプットしていきます!分からない事は体で覚える!僕らデカメンは体が大きいので、その分ハードディスク容量も大きいはず!

ネットで良さそうな不動産屋を3社ピックアップしてみました。1つ目は超大手でビシッとしてそうな不動産屋、2つ目は小さめの不動産屋、そして3つ目は別の大手不動産屋のテナント専門店。お店のコンセプト資料と、物件の希望条件の資料、名刺を持って不動産屋に乗り込みます。一応最初はスーツを着て行く事にしました。昔僕の親友がスーツは男の戦闘服だ!と言っていたので、ここぞの時は僕もスーツを着るようにしています。

準備はバッチリでしたが、ちょっとドキドキしながら不動産屋に入りました。

「あの~、テナント物件を探してるんですが・・・」

自営業を初めてやる事の罪悪感・・・

実はこれまでお店をやる事に対し、周りから心配されたり反対されたりしていたので、何か悪い事をしているんじゃないか、サラリーマンの方がみんなが安心するんじゃないか、誰かに怒られるんじゃないか、そんな罪悪感がずっとありました。

自営業でお店をやるって、本当は悪い事なのかな?

あまり考えないようにしていましたが、実は心の奥では常にそんな罪悪感がありました。何の保証も無いし、ましてや経験も無いし、それはみんな心配するよな・・・。反対する人もいるよな・・・。無謀だよな・・・。誰からも認められない職業なのかな・・・。そんな気持ちを隠しながら進んできました。

「あの~、テナント物件を探してるんですが・・・」

そんな僕に不動産屋の人は、当たり前のようにキチンと親身になって、普通に対応をしてくれました。ちょっとビックリしました。この人達は自営業に対して反対はしないんだな。むしろ協力をしてくれる、手を貸してくれる。

ああ、そうなんだ。自営業でお店をやるっていうのは、悪い事ではないんだ。ちゃんと成り立っている普通の事なんだ。そう気付かされて、すごく気持ちが救われました。

親身になってくれた不動産屋の兄ちゃん


「物件を探すのはどれくらいの期間が掛かるんですか?」3社の不動産屋に行って必ず最初に同じ質問をしました。「希望する物件が今日見つかるかもしれないし、1年経ってから見つかるかもしれないので、期間はあまり関係ありません。良い物件と出会った時が、決め時です」3社ともに同じような返答が返ってきました。

そうだよね!だったら1ヵ月で見つけられるよね!ますますやる気が出てきました!

3社それぞれの担当者の中で、第一印象が一番頼りなさそうな28~30才くらいの若い兄ちゃんがいました。他の不動産屋の担当の人たちがバリっとした、いかにもデキそうな人達だったのもあり、余計に頼りなさそうに見えたのですが、実は彼、以前自分でアパレル系のお店を経営していた事があるらしいんです。

その経験からオーナー視点でいろいろな提案やアドバイスをしてくれました。なんか今の自分と感覚が近い。他の会社の担当の人達はバリっとはしているんですが、どうも業務的というか冷たい感じ。

物件探しの時間も限られていたので、僕はこの会社のこの兄ちゃんにお願いして、集中的に物件を探す事にしました。その事を彼に伝えると、ますます親身になって担当してくれました。現在はもう不動産業界から離れているこの時の彼ですが、ここから3年後にお店の引っ越しをする際も、担当してもらうほどの長い付き合いとなりました。

札幌に来て、最初にできた僕の友達です。

物件見まくりの1ヵ月!

条件に幅を持たせて、いろんなタイプの物件をたくさん見ました。とにかく実際に店内に入り体で感じて、テナント物件の感覚をインプットしていきます!

「居抜き物件」
厨房機器やカウンター、客席などがそのままの状態で残っている物件を「居抜き物件」といいます。使えるものがあればそのまま使えるので初期投資が安く済みます。


「スケルトン物件」
壁も床もコンクリートむき出しで何も無い状態の物件を「スケルトン物件」といいます。まさに骨組みだけ。スケルトン物件の場合はゼロから好きなようにお店を作れますが、初期費用がかなり掛かります。


「バーっぽい物件」
カフェで物件を探していましたが、バーっぽい物件も見てみました。なかなかバーのカウンターの中をじっくり見る機会はないので面白かったです。


「オフィスっぽい物件」
オフィスっぽい物件もたくさん見ました。でもオフィス物件は水まわりやガスまわりが飲食店仕様にはなっていないので、使い勝手は悪そうです。まぁオフィス用なんでね。


「マンションの一室のような物件」
中にはマンションの一室のような物件もありました。美容室やエステサロン向けらしいです。まぁそうだよね。


「めっちゃ広い物件」
めっちゃ広い物件もありました。広い物件はとても魅力的です。ステージを作ったりドラムセットも置いたり。妄想が膨らみます。でも家賃が高いっス。

そんな中!!出てきました理想の物件!!

いろんな物件を見ました。これまでに30~40物件くらいは見ていると思います。そんな中!!出てきました理想の物件!!


写真の右側の黒い建物です。一軒家で2階建て。広さは25坪。家賃20万円。居抜き物件なので厨房やテーブル、ソファーもそのまま!外観も内装もまぁまぁキレイで、ちょっと手を加えるだけで使えそうな感じです!しかも、左隣の住居っぽい家も自由に使ってもよいという驚きの物件!車も2台とめられます!

店内はこんな感じ。





いやーーーー、もうここにしよう!と思ったんですが、どうも何かが引っかかる・・・。この物件、街中からはちょっと外れたところにあるんです。円山(まるやま)という、ちょっとハイソな落ち着いたエリア。周辺も栄えてはいるものの、街中みたいにゴチャゴチャはしておらず、オシャレな感じなところ。

サッパリと小ぎれいで落ち着いたカフェではなく、思いっきり自分の趣味の方向に振り切った、ガチャガチャしたカフェがやりたいんじゃないのか?おい僕よ。

確かに場所以外はかなり良い条件です。ものスゴイ悩みました。物件探しの期日も残り数日に迫り、いよいよもう決断しないといけない頃合いです・・・。

うーーーーーん、悩む!!!

最後にもう1つ見ますか?


予定ではあと数日で物件を決めないと、いろいろとズレ込んでしまうタイミング。物件が決まらないと先には進めません。早く決めないと・・・。この時点でまだ見ていない物件がいくつかありました。

「今日、残りの物件を全部見て、それでも良い物件が無ければ、あの2階建ての円山(まるやま)の物件で契約します」

いよいよ最後の物件を見に行く日です。たしかこの日は小雨が降っていました。午前中から不動産屋の兄ちゃんと一緒に車で物件を回りました。ひとつ見て、またひとつ見て、なかなかあの物件以上のモノは出てきません。だいたい後半の残り物件だったので、中途半端な物件ばかりでした・・・。

最後の物件が見終わり、やっぱり良い物件はありませんでした・・・。よし!じゃあ、円山(まるやま)の物件に決めちゃおう!なんて思っていたら、不動産屋の兄ちゃんが・・・

「たまたま今、事務所に新しい物件のカギが来たので、良かったら最後にもう1つ見ますか?」

札幌市中央区南3条西1丁目3-3マルビル1階


最後の最後に見た物件。場所は街の中心部。広さもまぁまぁな居抜き物件。もともとは囲いカウンターのある炉端焼きの居酒屋だったテナントです。なので、店内はカフェとはかけ離れた内装でした。








そんな最後の最後の物件。店内に入った瞬間にバーーっといろんな状況が頭の中に浮かんできました。

ここをカウンターにして厨房はこうで、このへんにテーブルを置いて・・・!今まで見てきたどの物件よりも次から次へとイメージが浮かんできます!

これまでずっと頭の中だけで思い浮かべてたカフェのイメージが、キレイにハマっていく瞬間でした。会社を辞め、東京から札幌に移り住み、いろいろな事に悩みながら、いろいろな事を考えながら、ようやくたどり着いた場所に思えてゾクゾクしました!

札幌市中央区南3条西1丁目3-3マルビル1階。

この場所が「CAFE サーハビー」になります!!

巡り巡って、いつかきっとたどり着く。

自分でもけっこう遠回りしたと思います。35才でようやく自分のやりたい事が見つかり、これからの人生と、手持ちの全財産をかけてたどり着いた自分の場所。

この場所で本気でやってやろうと思いました。どうなるかは分かりませんが、とにかく全力でやろうと決めました。いろんな歯車が絡み合って、ついに出会えたこの場所で、まずは「CAFE サーハビー」という場所を創ります。

わずか1ヵ月間の物件探しでしたが、いろんな想い、いろんな行動が、巡り巡った結果、この場所にたどり着いたような気がしました。でも、まだまだスタートラインにすら立てていません。これからこの場所に、僕の全てを注ぎ込んでやろうと思います。

ちなみに物件の条件はこんな感じです。

住所:札幌市中央区南3条西1丁目3-3マルビル1階
広さ:18.5坪
家賃:250,000円+12,500円(税)
保証金:750,000円(3ヵ月分)
仲介手数料:210,000円
合計:1,222,500円

ひーーーーー!!物件の契約だけで122万円!!!こわーーーー!!

次回は122万円を支払った後に、さらに内装工事の見積もり金額が出ます・・・


ようやく物件が見つかりました!でも122万円!これはいろんな意味でビビりますね。物件も決まったところで、次は内装をどうするか考えていきます!とうぜん僕1人ではやれない事もあるので、内装工事の業者に依頼をします。これもまた、まぁまぁな金額でして・・・。

どんどんお金が掛かるけど、ケンケン銀行は大丈夫なの?どうなるケンケン!どうなるサーハビー!

お店の名前はCAFE サーハビー。その誕生のストーリー。皆さんがポジビストになるための、ささやかな踏み台になればなと思っています。


次回予告
「お店の内装を考えよう!(仮)」の巻
君は、刻の涙を見る


【CAFE サーハビー】
〒060-0063
北海道札幌市中央区南3条西6丁目和光ビル2F
15:00~24:00(金土祝前26:00)
※営業時間が変わりました。
日曜定休
URL:http://cafe-sahabi.com/

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