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ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー【最終回】「CAFE サーハビー!オープンします!」


PosiBigをご覧のデカメンの皆さま、北海道は札幌ススキノのそばでカフェをやっていますケンケンです!お店の名前はCAFE サーハビー。最近アイアンマンにハマってまして、トニースタークと同じように、僕も胸にアークリアクターを埋め込みました。

この「ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー」では、僕がどのようにしてカフェを開いたか、そんな赤裸々なケンケンストーリーを語っています。長年のフリーター生活を経て東京で就職するも5年で脱サラ、その半年後に札幌でカフェをオープンさせます。そのオープン前日の夜までお話をしました。

いよいよ開業ストーリーの最終回!今回も皆さんと一緒にポジビストを目指すうえで、何かしらのヒントが見いだせればイイなと思っています。

■前回までのお話はこちら
【その1】「やりたい事を思いっきりやろうゼ! 」
【その2】「今日で会社辞めます・・・ 」
【その3】「そうだカフェやろう」
【その4】「さらば東京!最後の2ヵ月」
【その5】「今日から札幌市民です」
【その6】「で、どんなカフェにする?」
【その7】「あの~テナント物件を探してるんですが・・・」
【その8】「物件契約!からの内装工事の見積もり・・・」
【その9】「内装工事にペンキ塗り!実はもう貯金はありません・・・」
【その10】「日本政策金融公庫から融資を受ける具体的な事例」
【その11】「カフェのメニューを考えよう!」
【その12】「 オープン前夜。その日に何を思ったか? 」

バっタバタのオープン当日の朝!


2009年9月28日(月)大安。いよいよ今日がCAFE サーハビーのオープン日です!

とうとうこの日が来ました。よくもまぁシロウトがここまでやったもんです。思い返すとホントにいろいろありました。ですがそんな事を思い返しているヒマが無いくらい、当日になってもまだ準備が終わってないんです!

前日の夜も深夜まであれこれ準備をしていました。なのでほとんど寝ていません。当日の朝も早朝からオープン準備に大忙しです!

掃除も隅々までキレイにしました!料理の仕込みもバッチリです!お釣りの小銭も用意しました!

肝心なメニュー表をまだ作っていなかったので、大急ぎで作ります!イラストレーターで文字を組んで、A4サイズにプリントアウトして、クリアファイルに挟んで・・・。なんかもうバッタバタです!

オープンの予定は11:30。時間が刻一刻と迫ってきます!!

ここぞの時のストーンズ


CAFE サーハビーのオープニングの1曲目はずっと前から決めてありました。ビートルズもジミヘンもクラプトンもみんな好きなんですが、昔からここぞの時はローリング・ストーンズの曲を選んできました。

ルーズで不良っぽい所がなんか、「適当にゴキゲンにやろうゼ!」という感じがして好きなんです。ストーンズ。

東京にいた頃に一緒にストーンズを聴いていた親友がいまして、いっつもツルんでいました。19才~20才くらいの頃から、そんな彼と一緒にストーンズを聴いていました。ライブにも何度も一緒に行きました。

いつか一緒にお店をやれたら、お店の名前は「サーハビー」にしようゼ!なんて話をした事もありました。


実は札幌に移住をしてカフェをやると決めた時、その彼に言ったんです。

「札幌で、一緒にお店をやらないかい?」

でも彼は東京生まれの東京育ちで、しかも長男で、仲良しな彼女もいて・・・。断られるのは分かっていました。

若い頃からそんな彼と一緒にストーンズを聴いていました。だからなんか、ここぞっていう時にストーンズを聴くと、若かった頃の根拠の無い自信がよみがえってきたり、ゴキゲンな気分になったり、その彼や、数少ない東京の仲間たちが、ちょっとだけそばにいるようで、「よしやるぞ!」って気分になるんですよ。ストーンズは。


この日も早朝から準備にテンテコマイ!BGMは朝からずっとローリング・ストーンズの「Continental Drift(コンチネンタル・ドリフト)」を無限ループでかけっぱなし!

そしていよいよCAFE サーハビー!オープンします!

CAFE サーハビーの最初の1曲目はこの曲!
ローリング・ストーンズの「Start Me Up(スタート・ミー・アップ)」!


この流れ、ストーンズのライブ盤、『Flashpoint(フラッシュポイント』の再現です。(ちょっとマニアック)

CAFE サーハビー、オープンしました!!


バタバタの当日の朝でしたが、予定より30分遅れの12:00に、ついにCAFE サーハビー、オープンしました!!!

も―――気持ちがフワッフワです!嬉しさと、緊張と、不安が入り混じって、もーーーフワッフワです!

オープンして間もなく、記念すべき最初のお客さまがいらっしゃいました!!隣の外人バーの店員のストーンズ好きの兄ちゃんです!奥さんと2人で来てくれました!

まだペンキ塗りをしていた時に、ストーンズを大音量で流しながら作業をしていたら、隣のお店の店員さんがやって来て、マズイ!怒られる!と勘違いをした、あの時の兄ちゃんです。

こちらに登場
【その9】「内装工事にペンキ塗り!実はもう貯金はありません・・・」

顔見知りだけど初めてのお客さま!一気に緊張が走りました!お水を出して、おしぼりを出して、メニューを出して・・・。これだけでもうテンパりそうです!

最初の料理


初めてのオーダーはパスタのランチセットが2つ。いよいよ本番です!お客さまのために料理を作ります!何度も練習をした通りに、手順を確認しながら、慎重に慎重に作っていきます!

もういきなり緊張してガチガチです!自分の手元のフライパンしか見えてない!今ここで新しいお客さまが入ってきたら、完全にアウトです。フライパンだけで精一杯!たった1組のお客さまに、こんなにテンパるとは!!自分でもびっくりしました。

ぎこちない動きをしながらも、なんとかパスタが完成!お客さまにお出しします。

「うん!オイシイよ!」

ホントかお世辞かは分かりませんが、そう言ってもらえてホッとしました。

そしてお会計。生まれて初めて、自分が作った料理に対して、お金をいただきます。ランチが2人分で1700円。この1700円が最初の売上。札幌に来て初めての収入。

こんなシロウトの僕の料理に、ホントにお金をもらってもいいのかな?

嬉しさよりも、そんな気持ちが一番大きかったです・・・。

気力も体力も使い果たしたオープン初日


CAFE サーハビーの最初に決めた営業時間は以下な感じ。

11:30~22:00(お客さまがいる場合はいつまでも営業)
ランチタイム 18:00まで

ランチタイムを遅くしたのは、まだ東京でサラリーマンだった頃、会社のそばにあったカフェのランチが18:00までだったのを、そのまま真似をしました。サラダとドリンクがついて850円という構成と値段も、そのまま真似をしました。

この真似をした東京のカフェについては、また別の機会にお話ししたいなと思っています。

記念すべきオープン初日は、近所の飲食店の人が来てくれたり、東京に住んでいる僕の兄貴が突然来てくれたり、高校の同級生が来てくれたり、4~5組のお客さまが来てくれました。

東京に住んでいる兄貴が来たのはびっくりしました。物件契約や融資の保証になってくれた、あの兄貴です。

兄貴登場はこちら
【その8】「物件契約!からの内装工事の見積もり・・・」の巻

この日は4~5組のお客さまを順番になんとか対応していきましたが、気力も体力も使い果たし、オープン初日は18:00と早めにクローズにしました。まぁ初日はプレオープン的なスタートで、という事に・・・。

飲食店に立つという事の洗礼


想像以上でした。こんなにも常に緊張を強いられるなんて。いい意味での緊張、常にいろんな事を意識しなければいけない緊張。ある程度は予想をしてシュミレーションはしていましたが、実際にお店がオープンすると、その緊張感は想像を超えていました。

お客さまがお店に入ってきた瞬間から、僕はお店の人で、相手はお客さま。瞬時にこの関係になる。僕にとっては初めての体験でした。

そのお客さまに対して接客をする。お水を出したり、メニューを出したり。その一つ一つの所作も飲食店の一部という事も痛感しました。

そして料理。何度も何度も練習をした時とは、緊張感がまるで違いました。今まさに作っている料理に対してお金を払ってくれる。だから未熟なりにも1品1品心を込めて作る。お客さまを待たせないようにスピーディーに作る。

料理をしている最中にも、新しいお客さまが来たり、注文に呼ばれたり、お会計をしたり、同時にいろんな事をしなければいけません。突発的ないろんな事に対処しながら料理を完成させる。

そしてそのお客さまから、まさにその人から、直接お金をもらう。そのお金で、これから僕は生きていく。

そんな場所に、僕はこの日から、毎日ずっと立ち続ける。

すげーな。これが飲食店なんだ。

今までは未体験だったけど、飲食店に立つという事の、真の洗礼を受けた日でした。

CAFE サーハビー!オープンしました!


大学を卒業して29才まで約8年間、フリーターをしてました。毎日プラプラしてました。さすがに30才になってもフリータはマズイなと就職したものの、5年で脱サラ。

って書くと、けっこうどうしようもない経歴だなと自分でも思います。

僕の場合、いろんなタイミングも重なり、たまたまやりたい事が見つかったんだと思っています。今後の人生を掛けるほど固く決意できたのも、たまたまタイミングが良かったんだとも思っています。

偶然やタイミング。もちろんそうじゃない事もあります。自分のこれまでの経験や自分の意志とか。でも大きな引き金となる最初のきっかけは、偶然やタイミングも大きく関係してくると思います。

だから僕は、たまたま良いタイミングで、やりたい事に出会えたんだと思っています。

カフェをやろうと決意したのは35才の時。会社を辞めたばかりで無職でした。35年、自分でも遠回りをしたなと思っています。でもたぶん遠回りしていなかったら、僕はきっとサーハビーという場所には辿り着けていなかったと思います。

人生、過去には戻れないし、分岐点はいくつもあるけれど、結果しか残りません。でもそのたくさんの散らばった過去の結果たちを拾い集めれば、そしてそれをうまく武器にすれば、そして自分にはその武器しか無いと自覚すれば、きっとなんかスゴイ事が出来ると思うんですよ。

僕は僕で、皆さんは皆さん、人それぞれと言ってしまえばそれまでです。でも人それぞれだからこそ、それぞれに異なる可能性や能力があるはずなんですよ。それぞれの偶然もあるし、タイミングもあるし。

何も会社を辞めてやりたい事をやろうゼ!と言っているわけではありません。大きい事でも小さい事でも、人それぞれの楽しさや、やりがい、生きがいを見つけられれば、きっとみんながポジビスト(ポジティブでビッグな人)になれるんだと思います。

それが仕事だったり、遊びだったり、家族だったり、子育てだったり、人それぞれ対象は違うと思いますし、どんな事だって良いと思います。

でも時には大変な事もあります。確実にあります。そこは避けられません。必ず壁や困難に直面する時が来ます。その時に、乗り越えられるなら乗り越えればいいし、すぐには無理なら待てばいいし、どうしても無理なら逃げればいい。

そんな事の繰り返しなんじゃないでしょうか。少しづつの繰り返し。そしてその積み重ね。

オープンの日に初めて飲食店の洗礼を受けて以来、僕は今もなおずっとお店に立っています。

あの日から、今日も札幌で、元気に頑張っていますよ、僕は。

カフェ開業ストーリー。長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました!


ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリー。ずいぶんと長くお話してきましたが、何とか無事にCAFE サーハビーがオープン、開業するところまで、お話しする事ができました。

ですのでこの、ぽっちゃりケンケンのカフェ開業ストーリーは、今回が最終回となります。

長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました!

北海道札幌市中央区南3条西6丁目和光ビル2F。CAFE サーハビー。エレベータが開くとすぐに店内になるので、初めての方はちょっと驚くかもしれません。

僕は毎日ここにいるので、いつでも気軽に遊びに来てください。美味しいコーヒーを淹れて待ってますんで。



その時は、あなたのポジビッグな話をきかせてくださいね。

今度はあなたの番ですよ。



お店の名前はCAFE サーハビー。その誕生のストーリー。皆さんがポジビストになるための、ささやかな踏み台になればなと思っています。


【CAFE サーハビー】
〒060-0063
北海道札幌市中央区南3条西6丁目和光ビル2F
15:00~24:00(金土祝前26:00)
※営業時間が変わりました。
日曜定休
URL:http://cafe-sahabi.com/

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