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チーフ・キーフやDJキャレド! ヒップホップ界のぽっちゃりミュージシャンを探せ!

初めまして! 20代の頃は家系ラーメンの大盛りを「麺硬め、味薄め、油多め」でカスタムしていたライターの宮崎です。


そんな私もつい先日41歳になりました。あの頃はどんなに食べてもスリムな体型を維持していたものですが、昨今は洋服のサイズが軒並みLサイズに。55キロで太ったと思っていたあの頃が懐かしい次第であります。
30代で65キロになり「もうこれ以上は重くならないだろう」と思っていたのですが、先日体重計に乗ったら75キロになっていました。代謝を向上させる特効薬の開発を切に願う今日この頃です。


さて、そんな私が紹介するのは、ヒップホップシーンのぽっちゃりミュージシャンたちです。

Chief Keef(チーフ・キーフ)

まず一人目はチーフ・キーフ。1995年生まれの彼は、なんと16歳という若さでシーンに登場しました。彼の出身地であるシカゴの南部は、非常に治安の悪い地域なんです。このチーフくんも16歳の段階で、すでにギャングに所属していました。その当時の映像がこちら。

Chief Keef - I Don't Like ft. Lil Reese

「全然ぽっちゃりしてねえじゃん!」という皆さんのツッコミがここまで届いてくるようです。そうなんです。このチーフくん、デビュー当時はササミ体型のイケメンでした。このMVが公開されると「シカゴの南部では15〜16歳の子供がマシンガン持ってんのか!?」「マジモンのギャングじゃん」「アツい!」とビッグな話題が巻き起こります。

さらに「3HUNNA」「BANG」など物騒な楽曲を立て続けに発表して、なんと17歳で超メジャーレーベルであるインタースコープ・レコードと契約してしまいました。その際におそらく莫大な契約金を手にしたんでしょうね。死ぬほどジャンクフードを食べたんでしょうね。ブレイクした後のMVがこちら。

Chief Keef - Citgo (Official Video) Dir. By @willhoopes

デビュー当時とは別人のような姿に変貌しました。加齢とともに際限なくデカくなっていくチーフくんの有様は、まったく他人ごとのように思えません! と言っても彼はまだ22歳なんですが。

昨年末に公開された「Text」のMVでは、すでに貫禄すら感じさせるデカメンへと成長したチーフくんを観ることができます。

Chief Keef "Text" (WSHH Exclusive - Official Music Video)

Young Chop(ヤング・チョップ)

そんなチーフくんがブレイクするきっかけになった「I Don't Like」をプロデュースしたのが、次に紹介するヤング・チョップくん。彼はもう思い切りデカメン。

Young Chop "40k" Feat. YB (WSHH Exclusive - Official Music Video)

キーフくんと同じくシカゴ南部出身ですが、チョップくんはギャングではありません。11歳の頃から自宅に籠って、ずっと音楽制作をしていたそうです。平たく言うとオタクですね。ですが、彼の制作したサウンドは重厚で冷酷です。殺人が日常的に起こるシカゴ南部の雰囲気が音に反映されているんですね。

この時期にシカゴで生まれたサウンドは“ドリルミュージック”と呼ばれ、当時のシーンを席巻します。チョップくんはその中でも頭角を現して、19歳でメジャーレーベルのワーナー・ブラザース・レコードと契約。カニエ・ウェスト、リック・ロス、2チェインズ、トラヴィス・スコットら有名ラッパーと共演し、人気プロデューサーの仲間入りを果たしました。日本人ヒップホップアーティスト、KOHHがフィーチャーしたJ $tashの「HOOD RICH」もチョップくんがプロデュースしています。

ちなみにこのチョップくん、ヒップホップシーンでシカゴのサウンドが注目された際にアメリカのメディア<VICE>のドキュメンタリーに登場しました。チーフくんをはじめ、リアルなギャングたちが次々と登場する中で、ひとり愛嬌を振りまきます。またチョップくんのお母さん、ママ・チョップとの愛情あふれるやりとりも最高です。

noisey CHIRAQ シカゴの闇から生まれたドリル・ミュージック1

DJ Khaled (DJキャレド)

ヒップホップ界で、デカメンで、いい人と言えば、DJキャレドをおいて他にはいないでしょう。彼の芸風はとにかく「金くさい」こと。

DJ Khaled - I'm the One ft. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper, Lil Wayne

白馬に乗って巨乳を揺らす美女という、この映像を観た時は卒倒しそうになりました。しかし逆にいえば、こんな馬鹿馬鹿しい世界観を成立させてしまうのがキャレドさんの個性なのであります。しかもフィーチャリングは、ジャスティン・ビーバー、ミーゴスのクエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー、リル・ウェインと節操なく豪華。

以前はテレビ番組でニッキー・ミナージュに公開プロポーズをしてショウビズをザワつかせましたが、のちにそれが自身の楽曲「I Wanna Be With You feat. Nicki Minaj, Future & Rick Ross」のプロモーションだと発覚して全世界をズッコケさせました。

DJ Khaled - I Wanna Be With You (Explicit) ft. Nicki Minaj, Future, Rick Ross

レコード屋の店員兼DJとしてキャリアをスタートさせた彼は、1998年にテラースクワッドの一員となりスターの仲間入りを果たします。アラブの石油王のようなルックスから、最初は金にものを言わせて大物を呼んでいるのだろうと思っていたのですが、冷静に考えるとアクの強いラッパーたちが金だけで動くとも思えません。実はこのキャレドさん、2003年からマイアミのラジオ番組「WEDR」でメインDJを担当していて、ずっとシーンをサポートし続けています。だからこそみんなに信頼されているのでしょう。

最近は息子への溺愛っぷりをSNSに投稿したり、レアスニーカーを世界中に自慢したりと、いちいちネタに事欠きません。ギャングやドラッグなど、殺伐としたイメージの強いアメリカのヒップホップシーンですが、実はこんな人もいるわけです。ネット上でキャレドさんを見かけたら、「兄さん、またやってるねっ!」と心の中でシャウトしていただきたいものです。


どうですか、この多士済々なデカメンぶり。日本では「ヒップホップ=不良」というイメージが強いですが、実は本場アメリカのヒップホップシーンは多様化にともなって、細分化されています。ロック、オルタナティブ、インディロック、UKロック、ハードロック、パンク、ハードコア……などと枝分かれしているように、ヒップホップも現在ひとことでは表現できないほどさまざまなタイプのアーティストとサウンドが存在しているのです。
それゆえに悪い奴もいれば良い奴もいて、アングラもあればメジャーもある。さらに、怖い人もいれば面白キャラもいる。その辺は他の音楽ジャンルと一緒です。日本の価値観では測りきれないからこそ面白い。それがヒップホップなのです。

『世界のぽっちゃりミュージシャンを探せ』では、まだまだ世界中のポジビッグなミュージシャンを紹介していきます! 次回もお楽しみに。

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