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F1日本GP開催直前! ぽっちゃりメンズにこそモータースポーツをオススメしたい理由

PosiBigをご覧の皆さま、初めまして!
PosiBig編集部の中の人、タケイと申します。

今年もいよいよ、10月7日(日)にF1日本グランプリの決勝が鈴鹿サーキットで行われます! 今年は鈴鹿での記念すべき30回目のレース。ホンダとトロロッソによる「Red Bull Toro Rosso Honda」としての凱旋レースです。新しいパワーユニット(いわゆるエンジン関係ですね)も投入されるとのことで、地元での活躍に期待が高まりますね!

私は個人的にモータースポーツが大好きで、よく観戦したり自分でも走ったりしているのですが、縁あって今年の8月5日にツインリンクもてぎで開催されたエンジョイカート7時間耐久レース「K-TAI」に参戦させていただきました。なにを隠そう私自身もぽっちゃりメンズ“予備軍”。小学校の頃からず〜っと、身体測定では「太り気味」の上位にランキングされ続けている、いわば「ハンパぽっちゃり」です。

こういう部類の男子は、運動は苦手→嫌いになる→動かない→もっと太る、というネガティブ方向になりがち。私もそっち系です。ですが、モータースポーツは体が大きくても重くても楽しめると強く思っています。

そこで、F1で盛り上がっている今、モータースポーツの楽しさとぽっちゃりメンズこそモータースポーツをやるべし! という私なりのオススメの理由を、「K-TAI」参戦レポートを例にご紹介したいと思います!

▲「K-TAI」参加者全員で記念撮影。チームウェアやカラーなどもあり、おもいおもいの楽しみ方ができるのが魅力の人気レースです

参戦したのは、エンジョイカート7時間耐久レース「K-TAI」!

「K-TAI」というのは、「カート7時間耐久レース」の「KART」と「TAIKYU」からとったレースの名称です。毎年8月に、栃木県茂木町にあるツインリンクもてぎという国際格式サーキットの本コースを使って開催されています。

▲今回一緒のチームで戦ってくれた98号車のメンバー。

使用するマシン=カートは、非常にシンプルに作られたサーキット専用のレーシングカーです。今回使用したマシンはホンダの排気量270ccエンジン「GX270」を搭載しており、ギヤチェンジはなし、右足でアクセル、左足でブレーキを踏むというだけのとても単純な仕組み。タイヤは「BluEarthシリーズ」などでおなじみ、横浜ゴム製のスリックタイヤ。世界最高峰のレースである「F1」と基本構造は同じです。ただし、ショックを吸収したりトラクションをコントロールしたりするための「サスペンション」はなく、フレーム自体がしなりながら走ります。

▲走行中のカート。フロントはカウルなどで空気を整流してダウンフォースを確保。エンジンは右後ろに、駆動方式やリヤのみ、ブレーキもリヤにだけついています

今週末に鈴鹿サーキットで行われるF1(フォーミュラ世界選手権)で活躍している選手たちの大半は、幼少期からこのカートでドライビングテクニックを鍛えてきた人たちばかりです。

「エンジョイカート」と銘打っているのは、本気でタイムを追求する人たちからカートやモータースポーツ自体が好きな人たちまで、様々な目的意識の人たちと一緒に楽しみましょうよ、ということ。私たちのチーム「クラブレーシング」は4チームでのエントリー。本気で上位を目指すチームから、200ccエンジンで完走目指して一緒に楽しもうというチームまで、業種も自動車関係から学生までと、幅広いメンバーが集まりました。

▲前日の夜はバーベキュー。もちろん、食べる量は各自、気をつけていたと思いますよ(笑)

そしてこのレースの最大の魅力は、広大なツインリンクもてぎのコースをこじんまりとしたカートで走れること! ツインリンクもてぎは、主に市販車やフォーミュラカーなどで走行するコースのため、コース幅はかなり広めに作られています。そこをちんまりしたカートで走るとどうなるか。コース内の走行ラインの自由度も高いですし、ブレーキやアクセルのミスでコースアウトしそうになってしまっても、安全マージンがかなりあるわけです。

▲スタート直後、1コーナーからの様子です。横に並んだら10台くらいはいけるかも、というくらいの道幅!

ちなみに、一般的なカートコースはとても狭く距離も短く、高低差もほとんどありません。道幅が広く、抜きつ抜かれつの勝負がしやすいというのも、「K-TAI」の大きな魅力のひとつです。

ぽっちゃり予備軍の「K-TAI」参戦レポート

さて、ここからはそんな私の今年の「K-TAI参戦記」をご紹介したいと思います。

私自身、85kg(厳密にはレース時は限りなく90kgに近い状態)という体重ですが、これは自分たちのマシンやコンディションなどを考えると大きなハンデであることは間違いありません。

▲私が乗るとこんなかんじ……

▲一方、クラブレーシング最年少の中学生が乗るとこんな感じです。加速も減速も、空気抵抗もあって、圧倒的に不利です

なので、今回のレースでは自分の中で目標を立てました。それは、

「同じくらいの体格の人、同じくらいのストレートスピードの人に、コーナーで負けないこと」

乱暴に言うと、ストレートスピードは車重(ドライバー含む)が軽いほど、エンジンパワーが大きいほど出ます。軽くてパワーのあるクルマの代表がF1ですね。大型トラックでF1のようなスピードを出すのはほぼ無理です。

ですが、コーナリングスピードはストレートに比べてスピードを落とさざるを得ないため、重さの影響は小さくなります。というのも、コーナーを曲がり切れるスピードはタイヤのグリップ以上にはならない=あまり変わらないのです。私の所属チーム「クラブレーシング」では、エンジンは本田技術研究所のスタッフが協力してメンテナンスしてくださっており、タイヤは横浜ゴムさんから提供いただいた新品を履いていますから、マシン性能自体は折り紙つき。なので、体重が重い私はコーナーで勝負! というわけです。

あとは自分との戦い。いかに自分が思い描いたラインを維持して走れるか。いかにスピードを殺さずに走れるか、そして、まだ走ったことのないスピード領域をいかにビビらずに走れるか、です。


ローリングスタートからレース開始!

今年は私が初めて、スターティングドライバーをやらせていただきました。スタート時は色々な混乱もあるので、順位を大きく上げるチャンスにもなります。

ですが『K-TAI』の全チーム公平なくじ引きの結果、スターティンググリッドは約120台中115番手と、上位を狙うのはほぼ絶望的なグリッドに……。

「どうせもう上に上がるしかない!」

1周まわってスタートラインを通過するところから一気に全車がフルスロットル!

▲スタート直後の様子。私は遠く後方、ツインリンクもてぎのマークの下あたり。1コーナーが遠い……

予想通りストレートスピードでは負けてるし、なんかグリッド守ってない人もいるような……。
でも始まってしまえばあとは7時間後のフィニッシュ目指して走るだけです!

抜けず抜かれず、一進一退の攻防が続く

私たちのマシンでは、ツインリンクもてぎを1周するのに3分50秒〜4分前後かかります。イン&アウトラップを含めると約10周くらいです。

燃料は全車共通で給油量も0.1グラム単位で管理されていますが、燃費はドライバーの走り方やエンジン、スプロケットの特性(ギヤ比)、タイヤのグリップ力などによって変わり、この辺も勝負どころになってきます。我々のチームはだいたい10周前後でピットインするオーソドックスな作戦としました。

▲給油作業は長袖着用で、いざというときのために消火器も構える必要があります

走行中の選手とチームとの連絡手段はサインボードのみ。無線通信なんてありません。何周も走っているといま何周目なのかがわからなくなってくるので、ピットインのタイミングはチーム側で知らせます。なので、ホームストレートではしっかりサインを確認しないと、最悪ガス欠でストップ……なんてことも。

▲通信手段は原始的なサインボードのみ。でもこのアナログな手触りがまた、絆を強めてくれて、なんかイイんです

数周走っていると、自分の周りにはだいたい同じタイムの選手たちが固まってきます。私の今回のライバルは、ほとんど体格が同じくらいのデカメンな選手。後ろから走りを見ていても、ストレートでは一瞬横に並べるけどコーナーの立ち上がりで負けて……をひたすら繰り返し、最終的にはわずかに1台だけ抜いてピットイン。

▲集団になると前後の選手のスピードとの差で思うように走れず……

ピットイン中はマシンの給油を行い、指定されたピットインの時間ぶんだけ待機しながら、次のドライバーやエンジニアに走行の印象、タイヤ、エンジンの状態などを報告します。素人でもプロでも、説明が下手でもうまくても、なにかの情報は得られるもの。ひとつのマシンを体格もレベルも違うドライバーが共有する耐久レースでは、情報の共有が特に重要ですからね。

▲「あのコーナーはこうやって攻めてるよ」など、その日のコンディションなどによって状況は変わりますので、情報共有は大切

走行していない間もやることは山積みです。給油やサインボードの担当は選手たちが持ち回りで対応しなければ回りません。なにより、こういう裏方の仕事もやることで、レースにどっぷりつかれて楽しめると思うのは、おそらくレース経験者の多くが納得でしょう。

勝負よりも個々の目標と完走を目指す私たちのチームは、大きなトラブルもなく順調に周回を重ねていきましたが、今年は途中で赤旗中断があったりと波乱も。さらに、別のチームのマシンのフロントカウルが損傷! 普通に走っていてもトラブルが起きるのがレースの常。損傷箇所を突貫工事で修復し、再出走を目指します。

▲幸い、タイヤなどに大きな損傷はなし。ドライバーも無傷なので、あとは安全に走れるように修復を施します

▲こちらはマシンのフレームのゆがみを修復する様子。体重をかけてフレームを戻していきます。おお、デカメンが活躍できる場面だ(笑)

私自身は今回のレースでは2回のヒートを担当し、途中暑さにやられて休憩も……。でも、4人のドライバーが協力して最後まで完走を果たせました!


デカメンこそモータースポーツに挑戦してほしい理由

私はもともとクルマも運転も好きで、サーキット走行なども趣味で楽しんできた人間です。かなりひいき目に、クルマの運転やモータースポーツ自体を「楽しい」と思っています。

そんなバイアスがかかっている人間ではありますが、最後に、私が体重が重い人ほどクルマで遊んでほしいと思っている理由をいくつか挙げてみたいと思います。

(1)サーキットでは5割増しでカッコよく見える!

今回PosiBigでレースを取り上げようと思った最大のポイントがここです!

テレビなどでF1やSUPER GTといったレースを見たことがあると思いますが、そこに登場する選手たちの姿、いわゆるレーシングスーツ姿って、カッコよくないですか?

スーツ自体はデザインばかりが重要なわけではなく、マシンが炎上しても体を守ってくれる難燃性や、ケガなどからドライバーを守りつつ、通気性も確保するなど、最先端の技術が詰め込まれたハイテクウェアなんです。

でもそれよりなにより、あんな派手派手なカラーやロゴがあしらわれた服を着る機会、おそらくほとんどないですよね。色々なスポーツにもユニフォームはありますが、レーシングスーツは着た人を3割、いや、5割増しでイケメンにしてくれると思います!

▲サーキットでは目立ってナンボ。もちろん、どのメーカーでもかなり幅広いサイズが用意されていますし、オーダーメイドもありますので、デカメンでも安心!

実際レーシングスーツは、ちょっと派手かなぁと思うくらいのデザインやカラーを選んじゃっても問題ありません。なぜなら、レース会場ではもっともっとド派手な人がたくさんいて全然恥ずかしくないから(笑)。そして、そのスーツはレース中以外の日常ではほぼ着ることなんてない(笑笑)。だから、いつも自分では選ばないような大胆なデザインを選んでしまっていいと思います。

最近は脇や内股、足の外側などをダークカラーにすることで、ほっそり見えるデザインが増えており、蛍光色や原色系など、目立つ色使いと組み合わせたスーツもあります。非日常の世界で、普段の自分から解放されて“変身”できるチャンスとも言えると思います。


(2)意外に、痩せられる

レーシングカートは車体の外側にタイヤが露出している「オープンホイール」のマシンです。一方、市販車のようにドアがあって中に乗り込むタイプのマシンは「GTカー」とか、日本風に「箱車(ハコシャ)」などとも呼ばれます。

体が常に露出しているので、風も受けますし、さそがし涼しかろうと思われるかもしれませんが、実はスーツの中はムレムレで暑いです。それはカート用スーツが、万一なにかあった時に体を守るための素材でできているから。

なので、夏場のレース中はただ走っているだけで大量の汗をかきます。つまり、自然に痩せられるということ(やや強引、でも事実)。

▲走る人もメカニックも、誰もがかなり汗だくになります。特にこの日は暑かった!

たとえば今回のレースでは、私は約40分のスティント(走行時間のこと)を2回こなし、合間には給油やマシンのメンテナンスの手伝いなどもしましたが、7時間の間に500mlのペットボトルを約8本飲みました。熱中症などの対策のためには水分補給が不可欠なので、多少多めにはしていました。ですが、トイレには一度も行っていません。それくらい、普通に汗をかき続けます。

当然、その効果は体重にはねかえってきます。水分が汗となって出て行けば、動かなくてもカロリーは消費されていくのです。

家に帰ってから計ってみましたが、だいたい2kgくらい減っていました。そう、レースって痩せるのにも効果があるんですよ!!

※ダイエット効果には個人差があります。あくまでタケイ個人の体験談です。

(3)体力はそんなにいらない

前の項目で痩せられると言いましたが、実はカート自体の運転にはそれほど体力がいりません。

運転に使うのは、ステアリングを切る手の動きと、右足でアクセル、左足でブレーキを踏む足の動きくらい。それ以外にも目や耳や頭など色々あるのですが、基本的には自動車の運転と同じです。

▲右足でアクセル、左足でブレーキ、両手でステアリング。ギヤチェンジはありません

もちろん、コーナリングの際に外側に膨らむような力=横Gに対して体を維持する動きもありますが、マラソン10kmなどと比べればまだまだ楽な方です。なにより、自分で動かなくても右足を踏むだけでエンジンとタイヤが走ってくれますから(笑)。

でも終わってみるとドッと疲れています。感覚的には、プールなどで長時間泳いだ時と似た感じでしょうか。疲れてはいるんだけど、筋肉とかに急激な負荷がかかっているわけでもなく、心地よく疲れている、という感じです。

(4)普段は味わえない「スピード」の駆け引き

スポーツをやった経験があるぽっちゃりさんならわかると思いますが、特定の競技以外は、体重が重いことや体が大きいことは不利になることも多いですよね。パワー系競技はまだしも、スピード系競技では勝負にならないこともあります。

ですがご安心ください。カートは主にエンジンとタイヤが戦ってくれます。なので、体型にとらわれず、バトルを楽しめるんです!

▲基本的なスペックは同等なので、接近戦のバトルが楽しめます

とはいえ、排気量と馬力は全チームで共通のレギュレーションがあるため、速さに直結する要素として、「体重」や「体の大きさ」はかなりシビアに効いてくるのも確かです。同じパワーのエンジンなら重いドライバーの方が当然スピードは落ちますし、カートのように体が露出しているマシンでは、体が大きいほど空気抵抗を受けて最高速度も伸びません。なので、カートで圧倒的に有利なのは小柄で軽量な女性と子供と言われています。

でもね、そんなのはいいんです! だって我々がデカイのはもうデフォルト。そんな人でも、コーナリングのラインどりや立ち上がりからストレートにかけてスピードを乗せていくような走り方で、対抗することができるんです。

他のスポーツでは、でかいからとやらせてもらえないポジションや、下手をするとスポーツ自体に向いていないと言われることもあるでしょう。ですが、エンジンなどを使用するモータースポーツならそんなことは気にする必要がありません。運転席に座ったら、性別も年齢も関係なく、ただ自らのテクニックを駆使して戦うのみですから。

余談ですが、市販車を使った走行会や草レースなどでは、体重のハンデを帳消しにしてくれるようなとんでもないハイパワーマシンに乗ることで、デカメンが勝つことだってできてしまいます。マシンとヒトの両方で戦うモータースポーツならばこその勝負、と言えますね。

スポーツの中には、ラケットやミット、バットといった道具を使うものもたくさんありますが、モータースポーツはその中でも特殊です。道具とヒト、勝敗につながる要素の比率が、道具側がとても大きいスポーツと言えると思います。

ですが、スポーツとして捉えてみると、モータースポーツは基本、「ヒト」のテクニックや経験がモノを言う競技なんです。そして、体重の重さをうまくカバーしてくれる競技とも言えます。

だからこそ、私は(自分も含めて)ぽっちゃりな人にこそ、モータースポーツをオススメしています。

チームメンバーが語るデカメンとモータースポーツ

せっかくなので、今回一緒に戦ってくれたメンバーの皆さんにも、「モータースポーツの魅力」と「デカメンがモータースポーツをやることをどう思うか?」を聞いてみました。

●鴨下あすかさん(株式会社モビリティランド 本社業務推進部)

「カートレースは、市販車よりも直で路面の感じも感じられるし、曲げた分だけ曲がるので運転が楽しいです。ただ、私はどっちかというとK-TAIは、チームのみなさんと1年に1回会える場だと思っています。レースを通じて出会った素敵な方々とバーベキューとかカラオケとかしながら過ごせますし。

でっかい人ですか? どうなんでしょうね……重いと進まないので、レーサーは体重が軽い人が有利とは言われてますけど、でも別にこの大会自体が本気で順位を競っている人だけじゃなくて、みんなで楽しめれば、という人もたくさんいるので、楽しめると思います。

(ちなみに相撲好きなので)好きな相撲取りですか? 「千代大龍」でお願いします。あんまりいろんな技が得意な人じゃなくて押すだけしかできないんですけど、ほんとそれしかできないところが最高なんです。でもこの頃組んでも勝てるようになってきたので、より強くなっていくんじゃないかと思います」

●石井浩樹さん(本田技研工業株式会社 総務部)

「そうですね、やっぱり人と競う楽しさ。レースですから、一般の公道では限界まで踏むなんてできないですし、他のクルマと競争もできないですから、そういう意味でいうと思い切りクルマを走らせる楽しさというのがひとつありますね。

あとは、仲間と一緒に何かを作り上げるという楽しさ。我々のチームはいままで上位に食いこめたことがないんですけど、それでも十分やりつくしたって感じで毎年満足感を感じながら終わることができるので、それは多分みんなでひとつのことを準備して、決勝に出て完走してというやりきった感なのかなと思います。

私は163cmで70kgなので、軽肥満くらいって言われます(笑)。大きいとか小さいとかよりは、手軽に取り組みやすい競技だと思うんですよね、カートが。クルマの保管の問題とか、もし競技車両を1台持つとするとガレージとか必要ですごく大変ですけど、カートだったらやろうと思えば壁に立てかけて保管もできますし。仲間がいれば一緒に運んだりもできるし。そういう意味で、エントリーのモータースポーツとしては最高にカートはいいと思いますね。

私はオートバイのミニバイクレースにも出ていますg、バイクは絶対転んだらケガしますし骨折くらいは普通にありますから。だけどカートはクラッシュしてもスピンしてもそれほど大きなケガというのはありえないので。安全とは言い切れませんが、レース気分を楽しめると思います。

太っていても取り組みやすいスポーツなので、そういうクルマに乗るってことで、ダイエットにもなりますし、普通に走ったりすると膝に来るじゃないですか、体重があると。俺なんかもすぐ膝にきちゃうんだけど、カートだと気持ちよく汗がかけるんです。

そういう意味で、太っているからということではなくて、ぜひ機会があったらレンタルカートでも試していただいて、面白いと思ったらチームを持ったりするのもいいんじゃないかと思いますよ」

●徳江潤さん(本田技研工業株式会社 二輪事業本部営業部営業二課)

「普通に乗っている乗用車とは違う、純粋なレーシングカーの原点みたいに楽しめるところ。『気分はF1レーサー』じゃないけど、格好から入るってことです。それでいて奥深くて面白いし、タイムが上がれば面白いし、でもある程度までいくと壁があって、そこを乗り越えるとまた面白い。タイヤの空気圧とかセッティングにこだわったりしても奥が深くて。僕はレンタルカートで楽しんでた延長戦なので、そこまでは到達していませんけど、このチームはメカニックがしっかりついてくれているので、恵まれた環境で乗れているなというのはありますね。

体重が重い人の場合、やっぱり乗り方を合わせるというか、自分の体重とか体型ってそんなに簡単には変わらないから、絶対不利にはなるんですけど、その不利をどうやってミニマムにするか、カバーして走るか、というのを考えるとまた違うアプローチになります。不利をなるべく出さない走り方をしてみるとか考えられますよね。自分も女性とかに追いついても抜けない時に、ツッコミで頑張るかとか、どうやったら抜けるかを考えるのが楽しいしチャレンジなんですよね。

だから、体型の大きな人でも軽い人たちに少しでもついていけるようなラインどりをするとか、荷重を無理やりかけてみるとか、そういうことができると思うんです。そして、それがパッと結果に現れるのがカートなので。タイムとして見えますから。

最終的には負けちゃうかもしれないけど、コーナリングはライバルに負けなかったとか、直線は離されちゃうけど進入で追いついてコーナリングはむしろ勝ってるとか、そういうのもちょっといいじゃないですか」


モータースポーツは意外とカンタンです!

いかがでしたでしょうか?

今回参戦したカートは、アマチュアレースの中では最もスピード領域が低く、かつ安全にバトルが楽しめる競技として知られています。

ただ、レギュレーションに合致するマシンを準備したり、日頃管理する必要もありますし、ヘルメットやスーツなどの専用装備を揃えるとなると、敷居は高いかもしれません。

そんな方は、自分の愛車で気軽に走れる「サーキット走行会」や「サーキットタイムアタック」といった楽しみ方もあります。こちらはバイク用のヘルメットと長袖長ズボンくらいから始められます。

さらに敷居の低い「オートテスト」という競技では、ヘルメットも必要なく、低いスピードの中でクルマを操る楽しさを体験できます。

体型や体重にとらわれず、自分のテクニックを追求できるのがモータースポーツです。この記事を読んで、おデブ&ぽっちゃりなみなさんもモータースポーツに興味を持ったり、実際に参加してもらえたらうれしく思います。


協力:クラブレーシングのみなさん
協賛:本田技研工業、横浜ゴム、メルティークビーフ
撮影:大島康広/澤田和久

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